「勇気をもって雄々しく」
説教要旨( 3月28日 朝礼拝 )
歴代誌上 第22章11~13節
ヨハネによる福音書 第16章31~33節
倉橋康夫
先週(3/21)の定期教会総会において、本年度の聖句が決定されました。<13 あなたは、主がイスラエルのために、モーセにお授けになった掟と法を行うよう心掛けるなら、そのとき成し遂げることができる。勇気をもて。雄々しくあれ。恐れてはならない。おじけてはならない。>(歴代誌上 第22章13節)です。
ダビデ王は、<主の御名のために神殿を築く志を抱いていた>(7節)のですが、主なる神はお許しになりませんでした。けれども、ダビデの神殿建築の志は良しとして下さり、その子ソロモンによってその志を遂げさせることにされたのです。モーセが約束の地カナンに入ることが許されず、代わりにヨシュアがイスラエルの民を率いてヨルダン川を渡るようにされた、あの神の導きとの類比が認められます。
ところで、歴代誌上 22章2節以下は、「神殿造営の準備」(小見出し)について記されている個所で、そして本日の個所は、エルサレム神殿を建築するに当たって、ダビデがソロモンに対して、<あなた>と二人称で呼びかけて告げた言葉の前半です。ダビデは、主なる神に告げられたことをそのままに受け入れ、自分の志を息子ソロモンに託すのです。<わたしの子よ、今こそ主が共にいてくださり、あなたについて告げられたとおり、あなたの神、主の神殿の建築を成し遂げることができるように。>、と。主なる神が共にいて下さることを祈り求めつつ、大事業が進められます。神が共にいて下さるとは、ただ神のお守りが十分にあることではなく、主なる神のみ心が行われるように、ということです。目指すは、<主の神殿の建築>(11節)なのです。
従って、ダビデは<賢明に判断し識別する力を主があなたに与え>(12節)て下さるように、と言う。そして、この力によってイスラエルが統治され、主の律法を守ることが可能とされる、と言います。更に、<13 主がイスラエルのために、モーセにお授けになった掟と法を行うよう心掛けるなら、そのとき成し遂げることができる。>、と言うのです。ところで、主イエス・キリストは、ご自分が律法を完成するために来た、と言われました(マタイ5 : 17)。わたしたちには、主キリストによって律法が最終的に完成され、最早何も付け加える必要もないことが知らされているのです。
扨て、ダビデは、<13 ・・・・・ 勇気をもて。雄雄しくあれ。恐れてはならない。おじけてはならない。>、とソロモンを励まします。「勇気を持て!」と言われると、私たちは主イエス・キリストのお言葉を思い起こします。併せて読んだように、主イエスが弟子たちに語られた訣別説教の最後で、<33 ・・・・・ あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。>(ヨハネ 第16章)と言われました。ここで、私たちは、真の勇気の根拠は主イエス・キリストにある、と知るのです。
王位継承後すぐに、この神殿建築という大事業に携わることになった若きソロモンは、恐れ、怖気づき、悩んだに違いありません。それ故、ダビデは自らその準備に着手した上で、ソロモンを励ますのです。「勇気をもって雄々しく!」、と。私たちには、「勇気をもって雄々しく」あることのできる、十分で確実な根拠があります。それは、主イエス・キリストによる根拠です。主なる神が私たちと共にいて下さることも、主の律法を守ることも、主キリストが既にその確証を与えていて下さったからです。それ故に、私たちは今や、確信に満ちて、恐れや怖気づくこともなく、「勇気をもって雄々しく」進むことができます。今年から、いよいよ再開発事業が本格的に始められることになります。それに伴う教会堂建築も具体的になります。主にあって(よって)、心を一つにして、進んで参りましょう。

