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出会い~支えられて、支えられる人に~

 皆さん、こんにちは!(^O^)/
 紫陽花の花咲く季節になりましたね。今回は、「出会い」の素晴らしさをお伝えします。この時期になると、5年前の7月に、天国へ旅立たれた教会のSさんというご婦人を思い起こします。

 5年前の3月、Sさんは、私をご自宅に招いて下さり、心のこもった手料理で、東京神学大学入学の祝会を開いて下さいました。長年にわたり、教会の清掃など隠れた奉仕を黙々と喜んでなさる”信仰の人”でした。
 いよいよ東京に出発する日、Sさんは、教会の門の前で、こう声をかけて下さいました。「主人があなたにあげたいと言っていた、たくさんの神学書。それを入れるちょうどよい箱が見つかったのよ。あとは送るだけ!」。その数時間後、Sさんは倒れ、救急車で病院に運ばれました。
 十分言葉が話せなくなったある日、何かを言おうとしておられる。看護師さんがやっと聞き取ることのできた言葉は、「宅急便」。最も苦しい時だというのに、自分のことではなく、私のことを心にかけて下さっていたのです。
 東京の私のもとに宅急便が届いて間もなく、Sさんは天に召されました。その箱の中には、私の大好きなポテトチップスも詰めてありました。まるで本当の孫のように可愛がって下さったSさん。Sさんと過ごすことのできた幸せな時間を振り返ってみると、Sさんがずっと見上げ、指し示して来られた愛と憐れみに満ちたイエス様に「出会い」ます。主イエス・キリストの福音の香りを放つSさんに出会わせて下さった神様に感謝です。人間としての弱さや試練にぶつかる時、イエス様、そしてSさんに支えられてきたことを忘れてはならないなと思います。
 人間というのは、本当に祈られ支えられて、今度は自分が他の人のために本当に祈り支えていく、ということができていくのだと思います。
 東京神学大学入学の祝いとして、教会の青年会の仲間たちが神学書をプレゼントしてくれました。その本に寄せ書きまでしてくれているのですが、ある先輩がこう書いて下さっています。
「支え、祈ってくれる仲間がこんなにもいて下さることは何よりの財産です。伝道者はそうして一人前になります!!そうしてこそ、人を支えられると思うよ」。
 教会というところは、本当に祈り支えて下さる人に出会えるところです。思いを越えた豊かな出会い、それは教会にこそあります。教会は、イエス様との交わりの場だからです。あなたが、教会を訪れてくれる日を心から待っています(^_-)-☆

 
(2015/7/10)