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しるしは示された

説教要旨(2月12日 朝礼拝より)
イザヤ書 7:1-17
牧師 加藤英徳

 いまだこの世をお創りになった神様を知らない隣人に信じている神様を伝えようとする時、自分が神様をどの様に信じているのかと向き合わなければなりません。その時、神様や聖書を知識として身につけることで信仰しているような思いになることがあります。ですが、そんな私達の自分勝手な神様理解にことごとくノーを突きつけるような仕方で示されます。そんな神様の御姿を与えられた箇所に登場するアハズの姿を通して知らされます。
 彼が治める南ユダは北イスラエルとアラムの三国で同盟を結びアッシリアに対抗するという構想から離脱した事によって先程の国々の脅威にさらされ、まさにこの時の攻撃がいつ合ってもおかしくない状態でした。その結果2節に記されているように国全体が森の木々が風に揺れ動くように動揺していたのです。アハズはこの後アッシリアに同盟という名の無条件降伏をします。その結果アッシリアの神々を自分たちの神として礼拝することを受け入れることとなります。彼の行動はこの世の政治から振り返る時至極当然です。ですが同時にそうやって他の神を招き入れ率先してその前にひれ伏す彼の姿を通して、先祖が信じた神様との関係は彼にとって過去のことでしかなかったのです。そんな彼の姿は神様に罪を犯している姿そのものです。
 だからこの後南ユダに起こる出来事の中に私たちは神様からの裁きを感じるのです。そうやって私たちは神様のなさることに答えを出そうとし、神様のすべてを理解したような気持ちになります。ところがそんなわたしたちに神様がお告げになるのはそんな私達の思いを打ち消すかのような御言葉です。神様はアハズのもとに預言者イザヤを遣わし「落ち着いて静かにしていなさい」と告げられるのです。この御言葉は戦争で実際の戦闘が始まる前に語られる演説の中で用いられました。そして神様を信じる人々に害をなす事柄に神様が働きかけることでそれらの影響を受けることなく過ごせる事を保証しました。だから戦闘に参加する兵士たちは戦う前から、神様がその敵を既に自分たちの手に渡してくださっているのを信じ、戦う前から勝利の約束がされていることを確信したのです。この言葉を聞く時、兵士はこの戦いにおいてどうなるのかを考えて慌てふためく必要はありません。神様が共に戦われ与えてくださる勝利に向かって「落ち着いて静かにして」いればいいだけです。
 振り返って今日の箇所でアハズはおこる状況を自力で乗り越えようと画策し貯水池に来ています。加えて戦いの勝利を求め、他の神に想いを寄せます。それは国を憂う王の姿ですが、同時に神様に対して罪を犯す状態です。だから私たちはそんなアハズに神様は裁きをお示しになるはずだと考えます。ところが神様はアハズにあの勝利の言葉を告げ見捨てないことを示されるのです。そればかりか彼に未来を告げ「しるし」を願いなさいとまでお告げになるのです。結局彼はそんな神様からの呼びかけに応じず「私はしるしを求めない」と自分の力を頼った姿で今日の箇所はお話おります。
 与えられた箇所の神様のお姿に私たちは驚きを覚えます。「こうあるべき」や「こうしなければならない」という思いの私達に取って理解不能です。ですが私達の理解を超えたその発言こそ今も生きておられる神様のお姿の現れです。その方が私達ところにその独り子を送ってくださり「落ち着いて静かにしていなさい」を目に見える形でお示しになります。そして私たちが既にお恵みのうちにあるのを示され、「こうあるべき」や「こうしなければならない」の中に閉じ込めようとする罪とともに十字架におかかりになったのです。そうやって神様は今この時も私達に生きて働きかけてくださっています。その恵みのうちに私たちはいまもそしてこれからも包まれているのです。

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